ホルモンは、おもに脂質を材料にして作られる「体のあらゆる機能を調整する物質」の事です。「自律神経系から派生した」とも言われているので、「自律神経の一部」と捉える方が理解しやすいかもしれませんね。
このホルモンが必要量分泌できていると、体の調整機能が適正に働き、自然治癒力が働いて病気や不具合とは無縁の健康な体を維持できると考えられています。
しかし、ホルモンは年齢と共に急激に分泌力(ホルモンを作る力)が低下していきますし、また若い人でも無理が続いて体の機能が低下すると分泌力は低下しますから、いくら原材料である脂質や、それを加工してホルモンに変換するために必要とされるビタミンやミネラルを補給しても、必要な量のホルモンを作ることは出来なくなるんです。
つまり、材料(脂質)や工具(ビタミン・ミネラル)の補給を行うだけではホルモンバランスの改善は難しいという事です。
また農薬や加工食品などに含まれている「環境ホルモン」と言われるホルモン攪乱物質は、ホルモンの合成を邪魔します。そしてこの環境ホルモンは「ごみ焼却場から出てくる煙やPM2.5などにも含まれている」と言われているので、食事だけではなく普通に空気を吸っているだけでも体の中にどんどん入ってきているというそんな環境になっています。
「ホルモン合成を邪魔する」ということは、結果的に「ホルモン分泌量を低下させる」という事になるわけですが、こうした環境の改善は個人レベルでは不可能ですから、今の環境下でも十分対応できるホルモン分泌力を身に付けることが必要な状況になってきています。
そこで「ホルモンの分泌力アップに一番効果がある」と、世界中の製薬メーカーから期待されているのがメディカルハーブです。
メディカルハーブの中にはホルモンになる一つ手前の状態「前駆体」と呼ばれる物質を含んでいる種類のものもあり、この物質が栄養代謝が落ちていてもホルモン分泌力を高める力があることが確認されています。
つまり、加齢や過度のストレスによって体内機能が低下していてもホルモン分泌力の向上が期待できますし、環境ホルモンでホルモン合成が邪魔されるとしても、前駆体でしっかり補給していれば、邪魔される以上にホルモンを分泌できるようになると考えられます。
そしてこの前駆体の素晴らしいところが「副作用が出にくい」という事。
いちばん上の写真に書いてありますが、人間が一生の内に分泌するホルモンの量はわずか「ティースプーン一杯分程度」と言われています。それほど極小量しか分泌されないホルモンを、ホルモンそのものを入れて調整するという事は不可能で、だから病院で処方されるホルモン剤というのはたとえそれが天然のホルモンであったとしても副作用が出るんです。
しかし、前駆体で補給すれば必要量だけがホルモンに変換され、余った分は前駆体として体内で保管されるため、限りなく副作用が出にくいというメリットがあります。だからメディカルハーブで前駆体を補給する方が良いんです。
もちろんメディカルハーブだからと言って完全に安全というわけではなく、プエラリアミリフィカのように副作用で大きな問題になったハーブも中にはあります。ですからどのメーカーの、どの種類の、どのグレードのハーブを選ぶかという事も非常に重要にはなりますが、良質のハーブを選ぶことが出来れば、ホルモンバランス改善に非常に役立つことはデータ上で証明され始めています。
環境的なことや長寿化の面からホルモン分泌力のケアは年々重要性を増していますし、それに合わせてメディカルハーブの必要性も高まってきているので、機会をみつけてハーブの活用を検討する人が増えてくれればいいなと思います。
即効性はありませんが、年単位で続けていくと大きな違いが出てきますので。
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