健康への道.com

ソニア洗剤のコンセプト「ビオトープ」について解説します

f:id:kenkouhenomichi:20210917233120j:plain

先日ソニア洗剤のユーザーさんから「洗剤のパンフレットに書いてあるビオトープという言葉には、どのような意味があるのでしょうか?」というご質問を頂いたので、少し説明してみようと思います。

 

ビオトープ」とは生物の生息空間のこと

ビオトープとは、ドイツの生物学者によって生み出された言葉で、生命を意味する「bio」と、場所を意味する「topos」を組み合わせた造語になります。本来は「生物が自然な状態で生息している空間」の事を表していていますが、環境保護活動を行う人達の間では「生物が棲みやすい環境づくり」を表す言葉として用いられることが多いようです。

日本では都市開発による森林伐採や農薬の乱用、企業排水や家庭排水による河川の汚染などが深刻化し、様々な生物の減少がきっかけとなり、1990年代から環境改善を目的とした事業にビオトープの名前が使われ始めたことで少しずつ知られるようになりました。

近年では水鉢を用意したり家の庭に小さな池を作り、そこに水草などを入れながら、メダカや金魚を飼って水辺の生態系を再現する「人工ビオトープ作り」を行う人が増えていて、身近によく聞く言葉になってきました。ネット検索すれば簡易ビオトープセットなどもたくさん販売されていますね。

 

悪化し続けている世界の環境状況

ここで日本を含めた現在の世界の環境状況の中でも、特に大きなものを見てみると、 

 

アマゾンの森林が15%も消失し、多種多様な生物が絶滅の危機に瀕している。そして今後も伐採は加速しそうな状況。

 

 

 

世界で4番目に大きかったロシアの塩湖「アラル海」がここ50年の間でほぼ消滅。周辺の森林が枯れ果て、濃縮されたナトリウムやマグネシウムが貝や魚を汚染し続けている。

 

 

 

ハワイの西側海域に、日本の面積の4倍以上もの範囲にわたって世界中のプラスティックゴミが漂着。海水や紫外線などがそのプラスティックを分解し、目に見えない小さなゴミとなって海水に混ざり、それを魚が食べている。このまま行けば2050年には魚よりプラスティックゴミの方が数が上回ると言われている。

 

 

 

環境省のHPによると、日本でも環境破壊などを原因として、2021年の時点で日本国内の絶滅危惧種が3772種類ある事が紹介されています。そして世界に目を向けてみると37400種以上もの絶滅危惧種が存在し、調査が確認されたすべての生き物の28%が絶滅危惧種に指定されている。

 

 

といった事が挙げられます。

もちろんこれはごく僅かな一例であって、他にも数え切れないほど多くの問題が山積みになっています。ここで紹介させていただいた内容にはそれぞれ詳細が書かれているサイトのリンクを貼りつけていますから、ぜひ一度確認してみてください。環境問題の深刻さと、その改善に向けた取り組みの重要性がご理解いただけると思います。

 

生態系に配慮したソニア洗剤

こうした世界の環境問題に対し、その改善のために一企業として出来ることは限られていますが、提案できるものの一つとして㈱ソニアが選択したのが「一般家庭用洗剤」でした。

昔に比べれば家庭用洗剤もずいぶん品質が上がりましたが、それでもまだまだ改善の余地が沢山見受けられたことと、環境に配慮した洗剤を普及させることでより多くの方に環境問題への関心を持っていただくきっかけになると考えたからです。

ビオトープ」というコンセプトが用いられたのもこのような経緯があったからで、

  • 毒性なく
  • 分解度が高く
  • 富栄養化も引き起こさない

仕様にすることで、生態系に影響を与えることなく、生物が棲みやすい環境づくりの手助けを可能にしています。

ウソ偽りなく、本当に採算度外視で製造・販売されている洗剤群になりますので、ソニアという企業の志に共感し、愛用してくださる方の輪が広がっていけば良いなと思います。ぜひ皆さんのご協力をお願いします。