健康な方に比べ、糖尿病の方の場合は水溶性の栄養素(ビタミンB群)が何倍も必要になります。これは余分な糖を代謝・排泄するために大量に消費され、尚且つ尿と一緒に大量に失われてしまうからだそうです。
以前２型糖尿病は肝臓の病気ですという記事を書きましたが、糖尿病の改善にはこの肝臓ケアに加えて、栄養補給も絶対欠かせない必須の条件ということになります。逆に言うと、この二つの問題をきっちり改善できれば、２型の糖尿病に関しては改善できる可能性が高くなるという事です。
水溶性のビタミンは大量に摂っても副作用の心配がないので多少多めに摂るくらいの方が良いのですが、ただ体内で長期にわたって貯蓄することが出来ません。すぐに汗や尿から排泄されてしまうからです。ですから２時間とか３時間毎に小まめに補給するという事が、効果を引き出すために最も重要な条件になります。
このポイントを知らずにただ摂取しているだけの人が多いので、ビタミンB群の本当の価値や重要性が今一つ広まっていないのだと思います。もったいないですね。
ビタミンB群を小まめに摂取するには、サプリメントや第３医薬品(チョコラBBやアリナミンなど)を活用するのが現実的な方法だと思いますが、出来る限り第３医薬品は避けた方が良いと思います。
何故かというと薬として販売している以上効果がなくてはいけませんから、必ず効くようにするために、たとえばビタミンB６とB１２だけが大量に配合してあったりするのですが、その代わりに他の栄養素は粒の大きさの関係上配合することが出来なかったりします。つまり栄養バランスがとても悪いんです。
また薬ですから、品質を安定させるために天然のB群ではなく、基本的には石油系の成分で作られることが多いため、長期間摂り続けることは好ましくありません。こうした理由から、活用するなら第３医薬品よりサプリメントの方をお勧めしています。
ただしサプリメントも何でもいいわけではなく、当然のことながら天然成分で作られたものに限られますし、またB群だけでなくミネラルなども配合されたマルチ系のものがお勧めです。そういった製品はもちろん安くはありませんが、安全性と有効性がしっかりしているため、金額に見合った価値は十分に得られます。
糖尿病の人はもちろんですが、炭水化物・お菓子・ビール・ジュースなどをたくさん摂る方も血糖調整で栄養素を大量消費しますので、マルチ系のサプリを活用してみると良いと思います。小まめな補給の継続がどれだけ大切か実感できると思います。
●参考書籍
アデルデービス 健康家族新書
