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人間は血糖値を下げるのが苦手な生き物です

血糖値を上げるホルモンはたくさんあるのに、血糖値を下げるホルモンはインシュリンしかありません。これははるか昔の狩猟民族時代の「食料の確保が不安定だったり難しかったこともあり、糖を過剰摂取するようなケースがまずなかったのだろう」ということと、「狩りに出かける際には大量のエネルギーが必要になるため、そのエネルギー産生の原材料になる大量の糖を血中に放出しなければならない」という必要性の部分から、このような体の仕組みが出来上がったと考えられています。

その結果、人間は血糖値を下げることがとても苦手な生き物になってしまったわけですが、文明の発達とともにここ50~60年ほどの間で食糧難から飽食の時代へと急激に変化し、殆ど摂取することが出来なかった糖も簡単に、しかも大量に摂取できるようになってしまいました。そのため、人間の処理能力をはるかに超えた量の糖が毎日のように摂取されることになり、糖尿病を始めとした糖を原因とする病気や不具合が増えてしまっています。一説によると予備軍も含めれば糖尿病は二人に一人の時代になったとも言います。

 

血糖値は 2型糖尿病は肝臓の病気です」でも書いたように膵臓だけでなく、おもに肝臓によって調整されているのですが、添加物の氾濫・睡眠不足・ウィルス等からくる肝炎などの影響で、現代人は肝機能が極端に低下している人が増えています。

それに加えて糖の過剰摂取が起こりやすい環境ですから、

  • 食の質
  • 睡眠時間
  • 糖の過剰摂取

これら3つの要因について常にチェックしてみるとよいと思います。

少し改善するだけでも体調に良い影響が出る人もたくさんおられるはずですし、血糖値に問題が無い人でも意識しておいた方が良いですから。