その黄ばみ「汚れが取れてないから」ではありません
「ランドリーで娘の体操服をずーっと洗い続けてたら、体操服がどんどん黄ばんできて・・・・」
「最初は汚れも良く落ちるし、体操服も真っ白できれいな仕上がりだったからランドリーに満足してたのですが、やっぱりランドリーはあまり汚れを取る力が無いんでしょうか?」
「それとも娘の汗が汚いみたいなことがあるのでしょうか?」
という質問を頂きました。
そこでお答えする前に、僕の方からも一つ質問をしてみました。
「体操服の黄ばみは、首元や袖だけの話ですか?」
「それとも体操服全体が黄ばんでいますか?」
すると、
「体操服全体が黄ばんでいる」
というお答えでした。
であれば答えは一つ。
「その黄ばみはランドリーに汚れを落とす力が無いからじゃありません」
「その体操服はもともと黄色が混ざった繊維で作られていたから、その本来の色が出てきた」
ということなんです。
蛍光増白剤が衣類を白く見せていただけ
というのも、ランドリーには多くの洗濯洗剤に含まれている「蛍光増白剤」が一切入っていません。
蛍光増白剤というのは「衣類を白く見せるもの」で、言ってみれば白い絵の具のようなものです。それを繊維の上から塗りたくることで「衣類が白く見えているだけ」の場合が実は結構あるようです。
学校で使う体操服はまさにこの「蛍光増白剤で白く見せていただけ」だったため、それが一切入っていないランドリーで洗い続けるとそれが徐々に取れ始め、半年~一年経つうちに体操服がどんどん黄ばみがかったような色に変わっていったと考えられます。
もし「汗が汚い」のであれば、黄ばみがかっているのは「首元や袖の付近だけ」のはずですから。
安全性を優先するとデメリットも出てきます
「健康には害が無いように」各洗剤メーカーも蛍光増白剤は安全な含有量にとどめています。ですが「たとえほんの僅かでも危険性が考えられるものは入れたくない」という安全を最優先しているメーカーは、蛍光増白剤の使用を避ける傾向があります。
ソニアのランドリーも安全性を優先しているために蛍光増白剤は使用しませんでした。
ただし蛍光増白剤を使用しない分「衣類を白く塗れない」ため、今回のように「体操服が黄ばんできた」といったようなデメリットも出てきます。
こればかりは安全性を優先している洗剤のジレンマの部分になりますが、安全性を優先した企業姿勢を評価いただけるととても嬉しいです。